インフルエンザ予防接種について
- インフルエンザ予防接種はいつ頃に受けるのが最適ですか?
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インフルエンザの予防効果は、2回接種の方は2回目終了後、1回接種の方は1回目接種後、約2週間で得られます。予防効果の持続期間は個人差がありますが約5ヶ月維持されます。
近年、単発的なインフルエンザの発生は11月にもみられますが、主な流行はA型が12月中旬以降から始まることが多く、また4月末のゴールデンウィークの頃にB型が最後の流行をみせて終息することが多いです。
2回接種される方は13歳未満は2~4週間間隔、13歳以上(希望者)は1~4週間間隔となっておりますが、どちらも3週間以上開けた方がより有効な予防効果が得られます。
以上より、2回接種される方は、1回目を10月下旬から11月初旬に、2回目を11月下旬から12月初旬に、1回接種の方は11月下旬から12月初旬に接種すると12月中旬までにインフルエンザ予防効果を得ることができ、4月末から5月初旬まで効果を維持できると考えます。
ただし、受験生などは試験までの予防を重視する必要があると考えますので、10月初旬にワクチンが出来次第接種されるのも良いと考えます。
- 予防接種以外での普段の生活での予防法を教えて下さい。
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原始的ではありますが、手洗いとうがいが最も有効です。
- インフルエンザ予防接種の防腐剤について教えてください。
- チメロサールはエチル水銀に由来する防腐剤で、古くからワクチンの防腐剤に使用されてきました。このエチル水銀が、1990年代に自閉症などの発達障害との因果関係が指摘されました。
しかし、その後の研究で自閉症などの発達障害との関連性が認められない事が判明しました。
また、産婦人科診療ガイドライン産科編2014においても「チメロサールを含んでいる製剤もその濃度は0.004~0.008mg/mlと極少量であり、胎児への影響はないとされています。懸念されていた自閉症との関連は最近否定されました。したがって、エチル水銀(チメロサール)含有ワクチンを妊婦に投与しても差し支えない。」とされており、今年より当院でご用意しているインフルエンザワクチンは全てチメロサールの入っているワクチンとなります。
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