よくある質問

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インフルエンザ予防接種について

インフルエンザワクチンの接種量、接種回数について、2011年からどう変わったのですか?
2010年まで、1歳未満は0.1ml/回、1~6歳未満は0.2ml/回、6~13歳未満は0.3ml/回、13歳以上は0.5ml/回で、13歳未満は2回接種、13歳以上は1回接種でした。

2011年からは生後6ヶ月~3歳未満は0.25ml/回、3歳以上0.5ml/回となり、13歳未満は2回接種、13歳以上は1回または2回接種となりました。

インフルエンザ予防接種の接種量変更について

なぜ接種量や接種回数に変更があったのですか?
そもそも日本にインフルエンザ予防接種が導入されたのは1962年でした。当時の予防接種は純度が低く、副反応が強く出た為、上記のような接種量にせざるを得ませんでした。

ところが、この量では小児のインフルエンザ予防効果(抗体量)は十分ではありませんでした。

インフルエンザ予防接種
1970年代に入り、現在使用されているのと同じ、より純度の高いものに変更されました。以降、小児の摂取量増加は小児科学会などからも要望を出し続けてきたのが、ようやく承認され、国内において小児対象の臨床試験が行われ、昨シーズンよりWHO 推奨用量へと変更されました。
変更に伴い、3歳以上の小児は昨年と比べて接種量が増えますが、特に心配いりませんか?
インフルエンザ予防接種
上記のように変更後の接種量はWHO推奨用量であり、海外では既に接種されている量なので心配はいりません。

ただし、国内での臨床試験では従来量接種と比べ、注射部位の熱感、紅斑、腫脹、硬結の頻度は上がっております。

しかしながらこれらは、他の予防接種でも見られる副反応の範囲であり、重篤な(不可逆的な)後遺症の増加は認めておりません。
インフルエンザ予防接種はいつ頃に受けるのが最適ですか?
インフルエンザの予防効果は、2回接種の方は2回目終了後、1回接種の方は1回目接種後、約2週間で得られます。予防効果の持続期間は個人差がありますが約5ヶ月維持されます。
近年、単発的なインフルエンザの発生は11月にもみられますが、主な流行はA型が12月中旬以降から始まることが多く、また4月末のゴールデンウィークの頃にB型が最後の流行をみせて終息することが多いです。

2回接種される方は13歳未満は2~4週間間隔、13歳以上(希望者)は1~4週間間隔となっておりますが、どちらも3週間以上開けた方がより有効な予防効果が得られます。

インフルエンザ予防接種
以上より、2回接種される方は、1回目を10月下旬から11月初旬に、2回目を11月下旬から12月初旬に、1回接種の方は11月下旬から12月初旬に接種すると12月中旬までにインフルエンザ予防効果を得ることができ、4月末から5月初旬まで効果を維持できると考えます。

ただし、受験生などは試験までの予防を重視する必要があると考えますので、10月初旬にワクチンが出来次第接種されるのも良いと考えます。
予防接種以外での普段の生活での予防法を教えて下さい。
手洗いとうがい
原始的ではありますが、手洗いとうがいが最も有効です。
インフルエンザ予防接種の防腐剤について教えてください。
チメロサールはエチル水銀に由来する防腐剤で、古くからワクチンの防腐剤に使用されてきました。このエチル水銀が、1990年代に自閉症などの発達障害との因果関係が指摘されました。
しかし、その後の研究で自閉症などの発達障害との関連性が認められない事が判明しました。

また、産婦人科診療ガイドライン産科編2014においても「チメロサールを含んでいる製剤もその濃度は0.004~0.008mg/mlと極少量であり、胎児への影響はないとされています。懸念されていた自閉症との関連は最近否定されました。したがって、エチル水銀(チメロサール)含有ワクチンを妊婦に投与しても差し支えない。」とされており、今年より当院でご用意しているインフルエンザワクチンは全てチメロサールの入っているワクチンとなります。

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